「ただちにジェルネイルを外すべき」について当サロンの方針です

現在、私も尊敬するクランベリーネイルの鯨岡先生が、以下のような投稿をインスタグラムにされております。

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#拡散希望 ネイリストの皆さまへ ネイルアート大好きな私が 皆さまにネイルをオフしてくださいと伝えるのが 辛くて辛くて言えなかった。 けれど ネイリストとして出来る事と考えたら ここに行き着きました。 コロナウイルス感染症で 重症化して肺炎になると 胸部CTを撮影する場合があります。 場合によってはMRIを撮影する必要があるかも知れません。 このような検査をする場合、金属類や磁気は外すように言われます。 特にMRI。 肺炎など、重症化した際に ネイルのせいで 必要な検査が受けられないなんて事にならないように。 この時期は、ネイルに 金属類、磁気類はつけない方がbetter です。 いわゆるラインストーン、スタッズ、マグネットネイル、ラメ、フォイル、アルミ、ミラーネイルなど。 酸化鉄の入っている赤などのカラーも避けた方がいいです。 顔料の中にも金属類が入っていますので ご注意下さい。 どうしても補強の為にネイルを付けたい方は、 クリアのみか、 金属類の入っていない顔料のカラーで、 凹凸のないデザインにして下さい。 その際、筆にラメが混入していたりしないで下さい。 胸部のCTを撮影する際は、 手は頭の上に置いて撮影しますので クリアのみのジェルネイルであれば まず大丈夫です。 撮影部位や、撮影体位にもよります (細かな指示は、病院にもよるので、 理想はやはりオフする事です。) サチュレーションモニター(動脈血酸素飽和度の測定器)を付ける際も、カラーが乗っていると 正解に測定できません。 出来るだけオフをおススメします。 また、爪先の長さが1センチ以下、 クリアで厚みがありすぎなければ おおよそ測定は可能です。 足の指で測定する場合もあります。 ネイルの材料や材質は多種多用になり 見た目だけでは判断出来ない部分もあります。 今現在、 最前線で働いている 医療スタッフの手間が一つでも減るならと思い発信しました。 様々な意見があるのは確かですが 確実に言えるのは 何も人工物が付いていない爪が 治療の妨げにはならないということです。 まずは、コロナウイルスに感染しない対策を そして、万一に備える心構えをしたいですね。 ネイルはお客様を笑顔にする 素晴らしいアイテム。 それが治療の邪魔にならないような工夫を ネイリストである私達が 知っておくべき知識です。 それぞれが、まず 今、出来る事を

所沢ネイルサロン&スクール 鯨岡百合香 クランベリーネイル(@cranberrynail)がシェアした投稿 –

上記、MRIやCTの検査等で、ジェルネイルで爪に着けている金属パーツ、および、金属を含んだ顔料が邪魔をすることは、先生のおっしゃるとおりです。

私も雑談の流れでお客様にこのようなお話をさせていただくことがありました。

また、お客様の方から「検査でMRIをとるので、ジェルを外してほしい」とお申し出いただいたこともありました。

さらに、妊娠されているお客様には、これに加えて、

・爪の色で体調を確認される場合があること
・パルスオキシメーター(動脈血酸素飽和度と脈拍数を測定するための装置)がジェルネイルを付けていることによって正しく使えないこともあること

を、しつこいくらいに説明をさせてもらい、同意の上で施術させてもらっていました。(※もちろん、この説明をした時点で、ケアのみにされた方もいらっしゃいます。)

よって、上記、医療的な観点においては、ジェルネイルは邪魔になることが多いというのが結論です。

では、現在はただちにジェルネイルを外さなければならない状況か?と言われると、一概に私はそうは思いません。

もちろん、重症化したときにMRIがとれなくても知らんこっちゃ、ということではありません。

じゃあ、どういった意図なのか?というと、2つ理由があります。

①新型コロナウイルスの重症化率、死亡率ともに、日本は諸外国に比べてかなり低いこと
②急に倒れて意識不明になるなどの「急変」は新型コロナウイルスに関してはないこと

一つずつ、詳しくお話ししますね。

※なお、この投稿と同日に、ネイリストの金本ななみ先生がこちらの記事を書かれていました。私の営業方針は、このななみ先生のものとほぼ同等です。

①新型コロナウイルスの重症化率、死亡率ともに日本は諸外国に比べてかなり低いこと

MRIやCTをとらなければならない状況というのは、かなり重症化した場合でしょう。

では、現在のコロナウイルスに感染した人の状況はどうなっているのでしょうか?かかった人がほぼすべて重症化しているのでしょうか?


出典:厚生労働省公式サイト

4月9日の厚労省の発表によると、「入院・治療を要する者等」を分母とした場合に、「人工呼吸器または集中治療室に入院している者」は109人で、たったの2%です。

これに症状が出ても自宅待機をしてたら治ってしまった人や、無症状で自覚すらなかった人もいれれば、パーセンテージはもっと低いのが実態かなと思っています。

私は医療の専門家ではないので、どのような状態になったらMRIやCTをとらなければならないのか詳しくはわかりませんが、おそらく、発熱や咳程度ではとらない、ですよね。

ということで、コロナウイルスに感染しても、ほとんどの人がMRIやCTを取る必要がなく治っている、ということが日本のデータでわかってきています。

一方で、なってしまったら高確率でMRIをとるであろうと思われる「脳梗塞」「くも膜下出血」などの脳血管系の疾患については、年間111万人もの人が患っています。


出典:厚生労働省公式サイト

つまり、お客様が

・コロナにかかって重症化してMRIをとらなければならなくなる確率
・脳梗塞で倒れてMRIをとらなければならなくなる確率

を比較したときに、後者の方が患者数だけで見ても高いわけです。(もちろん感染症と脳梗塞を一緒にするな、パラメータが違う!ということも承知していますが、今回はわかりやすいように患者数で説明しています)

この現状から、「コロナで重症化する危険性が高いのでジェルネイルを外してください!」と私が言い出してしまったら、「脳梗塞になって倒れる危険性はそれよりもっと高いのでジェルネイルを外してください!」とも言わないと、つじつまが合わなくなるのです。

それはつまり、ネイルサロンはあらゆる病気において医療行為の邪魔になるので排除せよ、ということとほぼイコールになってしまいます。

実は普段から、ジェルネイルをすることによる見えないリスクをお客様にはおっていただいているのです。今回はコロナの影響で、そのリスクが見える化されたという形です。

しかし、現状の日本のデータから見て、新型コロナウイルスが私たちを即座に死に至らしめるウイルスではないということが分かってきている今、「早急にジェルネイルを外しましょう」というのは少し注意喚起がいきすぎているかなと思っています。

②急に倒れて意識不明になるなどの「急変」は新型コロナウイルスに関してはないこと

1か月ほど前に、「新型コロナウイルスによって武漢で突然人がばたばたと倒れている」、というような情報が映像付きで出回ったのをご存じでしょうか?

あまりにもショッキングな映像だったので、恐怖感が芽生えてしまった人も少なくなかったと思います。

仮に、あの現象が本当に新型コロナウイルスによるものであれば、ネイルは今すぐ外した方がよいでしょう。突然倒れていますから、MRIやCTで検査をする可能性が高いからです。

ところが、あれ以降、日本国内含め海外でも、そのようなことは一切報告されていません。

おそらくあれはデマ情報の一つだったのだと私は思っています。

では、新型コロナウイルスに感染すると、いったいどうなるのか、というと、こちらも厚生労働省の公式サイトに以下のような記載があります。

問34 新型コロナウイルスは重症化しやすいのですか?

新型コロナウイルスに感染した人は、軽症であったり、治癒する方も多いです。国内の症例では、発熱や呼吸器症状が1週間前後持続することが多く、強いだるさを訴える方が多いようです。
引用:厚生労働省公式サイト

つまり、突然倒れるということはなく、何らかの軽症の症状が先に出始めるのがほとんどのようです。

ということで、ジェルネイルを装着している場合は、このような発熱やだるさを感じた時点で、落ち着いてオフすればよいのです。

ただし、ここで問題がありますよね。

熱が出たらサロンに行けないということです。当サロンも、発熱している方のご来店は、どんなときでもお控えいただいております。

もし、自分でオフすることができないのであればネイルは外しておいた方がいいでしょう。

ただ、ジェルネイルのオフは、お客様でもやろうと思えばできます。当サロンはフィルインサロンではないので、ジェルリムーバーを使えばオフできるジェルを使っています。

私の施術を毎回見ておられるお客様はなんとなく何をするかはわかるでしょうし、今はYoutubeでもジェルオフのやり方動画がたくさんあります。

そこで今現在、当サロンでは「オフセット」の販売を計画中です。

価格は300円~500円くらいの1回使い切りを考えています。近日中に店頭で販売させていただくので、心配な方は是非お求めください。

日々そこにあるリスクをどうとらえるか

当サロンも、感染者が日々増えていく中で、どのように営業していくのか、休業も含めて毎日判断を繰り返しています。

お客様を危険にさらさないために正しい情報を得ようと、厚生労働省、宮城県、多賀城市の新型コロナウイルスの情報ページを穴が開くほど見るのが日課になりました。

その中で、私が日々得ている情報と、今回の「すぐにジェルネイルを外さなければ!」という注意喚起に、少しだけ違和感を感じたので、このように情報発信させてもらいました。

正直、営業を続けたいためのポジショントークでしょ?と思われた方もいらっしゃるでしょう。このような中で営業を続けているわけですから、そのように取られても仕方ないと思います。

ただ、日本は、そして、宮城県は特に、データから見る限り恐怖を感じすぎる状況ではないのでは?という一つの提案として、受け取っていただけますと幸いです。

もちろん、万が一のことを考えて、オフしておきたいというお客様の気持ちは最大限尊重いたします。オフだけのご予約もお待ちしております。

データや事実が恐怖という感情を取り除かないことは、実体験からも十分に理解しています。

接触の機会を下げるという意味で、キャンセルしていただいても全然かまいません。

また、鯨岡先生がおっしゃるように、パーツを付けずにシンプルなデザインのみ、という形をとっていただいてもいいかと思います。

ネイルやパーツを付けないことで、心が安定するのであれば、それが一番ですので、そこは遠慮なくお申し出ください。

長期化する中で、私の方も日々判断が変わっていきますが、みなさんの爪先のおしゃれをお手伝いするだけでなく、安心してネイルサロンに来ていただくための判断を、可能な限り休業という方法”以外”で、していきたいと思っています。

引き続き、この難局に、立ち向かっていきましょう。